2021年12月31日金曜日

72歳の終活ポートフォリオ(2021年12月末日現在)

 ポートフォリオ


2021年を振り返って見ると

  1. 米国株がかなり好調だった 。大部分を占めるVTIとQQQ
  2. 米国REITも好調
  3. 米国株、REITは昨年に比べ円安効果も大きかった。
  4. 米国のテーパリングもあり海外債券は不調、ただ円ベースでは8%程度のプラス
  5. 国内REITは米国REITほどではないがコロナショックから立ち直り約20%ゲイン
  6. 日本株は思わしくなく、当初予定通りほとんどを売却した。個別株でのゲインは私には無理だ。ファンドを少しずつためていこうと思うががそもそも日本という国に期待が持てない。

為替


 昨年は年初から6%くらい円高で年末となったが昨年は10%位円安となりドル資産は円ベースで膨らんだ。

通貨の比率


  1. 米国の資産が膨らんだので米$の比率が55%となってしまった。
  2. 香港ドルは中国本土の投資だが、チェック機構が全く機能していない汚職賄賂の国だ。強権国家には辟易してる。長い間保有しているがそこそこのゲインもあるので終活手じまいという事で頃合いを見て処分しようと思う。

リスク資産比率


リスク性の資産が50%、安全資産、低リスク資産合わせて50%



  1. 2021年は国内REITには手を付けていない。
  2. 海外REITも手を付けていないが、大きくゲインしたので比率が増えた
  3. 8年前に他界した父親から相続したUFJ証券の国内株を、損益通算用としてようやく全部始末した。あとは米$債券が2023年に満期になるのでUFJは終活としてすべて解約予定
  4. SBIの国内株も売却、あと2銘柄のみ。

2021年2月4日木曜日

71歳の終活ポートフォリオ(2020年12月現在)

   前回の「70歳の終活ポートフォリオ」からほぼ1年経過、この間コロナの蔓延があり世界経済は大打撃、コロナは収まっていないがようやくワクチンが少しずつ出て来て明かりが見えてきた。年末になりここでやや早いが1年を総括してみるか。

  今年3月は世界的に株価なども思いっきり下がり、リーマン再来かと思ったが、急速に回復し年末時点で全体の損失はほぼ消えた。
 内外の株・ファンド、外債の戻りが早かった。国内外共、株はIT系が伸びた感じだけど国内株はIT系は保有していないので思ったほど伸びていない。米国は株式ETFが大きくGAIN。しかしREITは12月現在まだ国内外とも戻っていない。この1年で米国の金利が下がり5%位円高になったので円ベースでは米$系の資産は頭が抑えられている。

ドル円チャート


この1年の自分の動き

・国内外のREITには手を付けていない。
・国内株式の現物株は塩漬け株と好調株を抱き合わせで処分し、日本株の割合を減らした。
・海外株はナスダックETF QQQなどを買い増した。
・海外の債券は長年保有していたニュージーランドMMFを手放し日本円に替えた。
 このMMFは損益計算上は結局売却時12%くらいの損失となった。10数年前に中国に赴任していた時の米ドルベースの給料をためたもので、帰国時、米ドルで日本に移管し暫くMMF、定期などにしておいたが、当時金利の良かったNZドルに替えMMF運用にしてきたものだ。何回も運用先を変更し配当、為替も含めた実際の損得はよくわからない。この間NZの為替がよかった時があり、円転しておけばよかった。NZ$高、利率好転を待ってずるずるしていたが、今はもうの保有の目的も特になく、終活の断捨離でこのお荷物を整理した。
・国内の債券は手を付けてない。
・したがってNZMMF解約円転などによりこの1年で現金の割合が大きく増えた。






結果としての現在の資産構成

今後どうするか

 ここ10年で7社くらいの証券会社をSBIと楽天、UFJの3社までに絞り込んできたが終活という事でさらにSBIと楽天の2社だけに絞ろうと思う。損益通算しながらUFJの持ち分を毎年減らしてきたがあと2年くらいはかかるだろう。

 コロナでどうなるかと思ったが米国株は大きく戻し、逆にいつへたるか心配だが、ナスダックでは次々とIPOがなされやはり米国は力強い。しかしこれ以上はあまり増やすつもりはない。

 日本個別株はコロナ前以上に戻ってきたが大体がもともと大負けなので、他の分配金や配当などの部分と損益通算しながら徐々に処分しようと思う。自分で個別株を見つけるのは難しいので替わりにファンドを買って行こうと思う。

 REITは内外ともコロナ前にまだ戻っていない。リーマンの時もそうだったがまだ時間がかかりそうだ。リスクが大きいし、とりわけ日本はこれから地震もあるし、終活世代では挽回できないだろう。現状維持。

 海外債券ETFはコロナ前に戻り4から5%で回っているが現在少し円高で、円で見ると為替差部分が食われている。長期的にも購買力平価説なのかな。現状維持

 こう見てくるとマインドがかなりディフェンシブだ。基本は長期、分散投資が王道だと思うが、もう私には時間がない。もし損をしたら取り返す時間がないし、なんとか取り戻したとしてももう後がない。ゲインしたらしたで、じゃ―それ何に使うのと考えると寄附?ということになる。もう萎えてきたのかな。



若い世代に言いたいのは老後の為の資産形成をどうするかだ。

王道は確定拠出年金、NISAなどを使い長期でかつ積み立て、分散投資をすることだ。預貯金では資産形成はできない。
機械的に積み立て投資しあまり成果を気にしないで放置しておくこと、そして自分の本業の仕事に全力投球すること。

① INDEXファンド、またはETFにすること。米国を外すことは考えられない。
➁ 時流に乗ったテーマ、キーワードのアクティブファンドは良くない。AI、DX、ESG,自動運転、ロボットなどは数年もしないうちにすたる。
➂ レバレッジをかけたものは長続きしないし、良い時は順風の凧だが、いい気になっていると地面に墜落している。長期とは無縁
④ 信用取引とかFXは堅実な資産形成とは無関係  FXはほとんど博打と言っていい。大きな損失出した人が身近にいるし、私も追加の証拠金を入れたりし大損したことがある。
⑤ デイトレードは仕事を他に持っている人がやるものではない。
⑥ グロス株がいいとか、バリューがいいだの、そんな話は聞かない方がいい。長続きしないのだ。


 2020年12月24日夕刊の日経の記事によると、ネット投信の積み立て型の残高が一本調子で伸びているとのこと。コロナでも大きく減っていないので明らかに積み立て型だ。先進国のINDEX型のファンドが多いようだが米ドルのETFに入れている人もいると思うので、INDEX型はようやく根付いてきたのではないか。それに対し旧来の証券会社の、恐らく割高手数料のアクティブ型と思われるファンドの割合がまだ多い訳だが、売ったり買ったりの状態で金額的には横ばいである。まだまだ積み立て型の比率は少ないけど、やがて肩を並べ追い抜くだろう。
 何も考えず、何のリスクも取らず膨大な預貯金を放置しているのは、いろんな意味で問題と思うので、まだ少数だとは思うけど若者に期待したい。







70歳の終活ポートフォリオ

  70歳を迎え急に体調が悪くなってきた。心臓に問題があるようだがまだ正確には原因がつかめていない。エコー検査では弁の開閉など異常はなさそうだけど、どうもこの臓器がさぼっているようなのだ。ポンプそのものが原因というよりもポンプモータの配線かなー、全体の制御系(自律神経系)かなー。
調査中だが、いずれにしても自転車でちょっとしたキツイこともできなくなってしまい、自宅に蟄居することが非常に多くなった。
循環器科で調べてもらっているのだけど、血液採取でγGPTが悪いねと指摘され、こちらの方も問題だ、消化器科にも行きなさいと言われダブル受診となった。悪いには悪かったのだがここ2カ月位で一段と悪化している。


肝臓のエコーは異常ないようなので、酒を2週間絶ってからもう一度血液を測定してみようという事になった。

毎日テレビ漬けだが、暇なので自分のポートフォリオの現状を見て考えをまとめてみた。インターネットでも終活を考える年齢のポートフォリオはあまり見たことないので公表してみる。

2020年2月現在


60歳の時のものと比べてかなり変更しておりディフェンシブになっている。
 10年前当時は国内外の現物株式、株式ファンドに90%以上、殆どを入れていたが、リーマンで手痛い打撃を受けた。狼狽して売りもしたが、立ち向って買いもし全部は売らなかった。これが結局功を奏し、その後の金融緩和による世界的株高、円安の流れでかなり戻すことが出来た。
リーマンショックに限らず一時の事象にとらわれず、泰然と長期、分散投資をしなさいという巷間言われている教えが本当によくわかる10年だった。

 先の見え始めた年になったここ10年で口座のあった証券会社もかなり整理し、あわせて資産の入れ替えを図り、債券、現金を増やし守りを固めた形にシフトをしてきた。

思い込みも含めたいまの考え方をざっくばらんにまとめてみた。

  1. やはりここ10年快進撃を続けている米国株の基本SP500が考え方の基準となる。
  2. これにSP500との値動きの相関β値が小さいものを組み合わせる。米国REIT、米国債券など
  3. かつ年齢から言って時間がないので値動き(標準偏差σ)の低いものすなわちリスクが少ないものを組入れる。米国債券
  4. 米国債券は為替変動は別として過去実績(5年、10年、20年リターン)は安定しているものが多い。
  5. 新興国株式は分散という観点からすると組み入れた方がいいのかもしれない。しかし実際は値動きを示す標準偏差が大きく過去実績(5年、10年リターン)も貧弱なのでEEMなども含め組み入れていない。もちろんこの先はわからないが米国市場の巨大さの前には小舟は少しの波で翻弄される。過去に得した記憶もそんなにはない。終活世代には挽回の時間はないのである。
  6. 国内REITは現状良好だが、物件が首都に集中しているようだし、直下地震も含め災害リスクが心配。国内株式も同様なリスクがあるし、経済は地盤沈下が今後進む。従って国内はREIT、株式共にあまりのめりこまない方がいいと判断。自分自身の実績もアベノミクス初期ほど今はない。
  7. 米国REITは長期にわたりパフォーマンスは安定している。日本のような広範囲にわたるリスクもない。米国REIT
  8. したがって運用は米国株式のETFと米国債券ETF、米国REITETFの組み合わせとなる。GAFAも入れておいた方がよさそうだ。(ティッカーQQQ)米国は資本主義の雄であり新規の事業が次から次へと生まれ世界への発信基地となっているし、MASSも巨大だ。中国発の新型ウイルスで日本も含め東アジアは大きな影響を受けているがSP500はそんなにもぐらついてはいない。基軸通貨ドルもそう簡単には揺るがないと思う。私が生きている間にドルに替わりディジタル人民元が支配的になることはないだろう。トランプが”偉大な米国”を壊さなければいいが。
  9. このようにしていくとポートフォリオは現状ドル資産が半分以上となる。 為替リスクは大丈夫か? 東南海地震、首都直下地震が近々の大きなリスクだが、この時円安になるのか円高になるのかはたぶん誰にもわからない。東北大震災の時は予想に反し大きく円高になった。過渡現象は大きいと思うけど、慌てたり、じたばたしない方がいい。 長期的には購買力平価説だと徐々に円高に向かうのかなー。金利の高かった南ア、ブラジル、トルコはこの10年で見るも無残にレートが下がっている。ヨーロッパ(スイス、ドイツ、オーストリア、ベルギー、オランダあたり)を旅行していても、日本の物価の方が安いと思う。
  10. 経済発展著しい中国は香港ドルで少しだけ株式を組み入れているが、独裁国家はあまり投資しない方がいいと思う。あらゆるところでかの国はチェック機能が働いていなく、従って公明でもないし、公正でもない。短期はいいかもしれないが、長期はリスクが多い。

    海外株式、海外債券検討表

     *印は保有銘柄(それがすべてではない。香港株、米ドル劣後債券、日本円での米国株ファンド、REITファンドなどあり、ただいま整理中) リターンは年平均%、表中の数字は、BlackRockの各ETFのデータより抜粋した。QQQはInvescoのティッカーでNASDAC100はBlackRocからはでていない?
海外債券、と株式の中身をもう少し整理し、中身を開示したいと思う。