2021年2月4日木曜日

70歳の終活ポートフォリオ

  70歳を迎え急に体調が悪くなってきた。心臓に問題があるようだがまだ正確には原因がつかめていない。エコー検査では弁の開閉など異常はなさそうだけど、どうもこの臓器がさぼっているようなのだ。ポンプそのものが原因というよりもポンプモータの配線かなー、全体の制御系(自律神経系)かなー。
調査中だが、いずれにしても自転車でちょっとしたキツイこともできなくなってしまい、自宅に蟄居することが非常に多くなった。
循環器科で調べてもらっているのだけど、血液採取でγGPTが悪いねと指摘され、こちらの方も問題だ、消化器科にも行きなさいと言われダブル受診となった。悪いには悪かったのだがここ2カ月位で一段と悪化している。


肝臓のエコーは異常ないようなので、酒を2週間絶ってからもう一度血液を測定してみようという事になった。

毎日テレビ漬けだが、暇なので自分のポートフォリオの現状を見て考えをまとめてみた。インターネットでも終活を考える年齢のポートフォリオはあまり見たことないので公表してみる。

2020年2月現在


60歳の時のものと比べてかなり変更しておりディフェンシブになっている。
 10年前当時は国内外の現物株式、株式ファンドに90%以上、殆どを入れていたが、リーマンで手痛い打撃を受けた。狼狽して売りもしたが、立ち向って買いもし全部は売らなかった。これが結局功を奏し、その後の金融緩和による世界的株高、円安の流れでかなり戻すことが出来た。
リーマンショックに限らず一時の事象にとらわれず、泰然と長期、分散投資をしなさいという巷間言われている教えが本当によくわかる10年だった。

 先の見え始めた年になったここ10年で口座のあった証券会社もかなり整理し、あわせて資産の入れ替えを図り、債券、現金を増やし守りを固めた形にシフトをしてきた。

思い込みも含めたいまの考え方をざっくばらんにまとめてみた。

  1. やはりここ10年快進撃を続けている米国株の基本SP500が考え方の基準となる。
  2. これにSP500との値動きの相関β値が小さいものを組み合わせる。米国REIT、米国債券など
  3. かつ年齢から言って時間がないので値動き(標準偏差σ)の低いものすなわちリスクが少ないものを組入れる。米国債券
  4. 米国債券は為替変動は別として過去実績(5年、10年、20年リターン)は安定しているものが多い。
  5. 新興国株式は分散という観点からすると組み入れた方がいいのかもしれない。しかし実際は値動きを示す標準偏差が大きく過去実績(5年、10年リターン)も貧弱なのでEEMなども含め組み入れていない。もちろんこの先はわからないが米国市場の巨大さの前には小舟は少しの波で翻弄される。過去に得した記憶もそんなにはない。終活世代には挽回の時間はないのである。
  6. 国内REITは現状良好だが、物件が首都に集中しているようだし、直下地震も含め災害リスクが心配。国内株式も同様なリスクがあるし、経済は地盤沈下が今後進む。従って国内はREIT、株式共にあまりのめりこまない方がいいと判断。自分自身の実績もアベノミクス初期ほど今はない。
  7. 米国REITは長期にわたりパフォーマンスは安定している。日本のような広範囲にわたるリスクもない。米国REIT
  8. したがって運用は米国株式のETFと米国債券ETF、米国REITETFの組み合わせとなる。GAFAも入れておいた方がよさそうだ。(ティッカーQQQ)米国は資本主義の雄であり新規の事業が次から次へと生まれ世界への発信基地となっているし、MASSも巨大だ。中国発の新型ウイルスで日本も含め東アジアは大きな影響を受けているがSP500はそんなにもぐらついてはいない。基軸通貨ドルもそう簡単には揺るがないと思う。私が生きている間にドルに替わりディジタル人民元が支配的になることはないだろう。トランプが”偉大な米国”を壊さなければいいが。
  9. このようにしていくとポートフォリオは現状ドル資産が半分以上となる。 為替リスクは大丈夫か? 東南海地震、首都直下地震が近々の大きなリスクだが、この時円安になるのか円高になるのかはたぶん誰にもわからない。東北大震災の時は予想に反し大きく円高になった。過渡現象は大きいと思うけど、慌てたり、じたばたしない方がいい。 長期的には購買力平価説だと徐々に円高に向かうのかなー。金利の高かった南ア、ブラジル、トルコはこの10年で見るも無残にレートが下がっている。ヨーロッパ(スイス、ドイツ、オーストリア、ベルギー、オランダあたり)を旅行していても、日本の物価の方が安いと思う。
  10. 経済発展著しい中国は香港ドルで少しだけ株式を組み入れているが、独裁国家はあまり投資しない方がいいと思う。あらゆるところでかの国はチェック機能が働いていなく、従って公明でもないし、公正でもない。短期はいいかもしれないが、長期はリスクが多い。

    海外株式、海外債券検討表

     *印は保有銘柄(それがすべてではない。香港株、米ドル劣後債券、日本円での米国株ファンド、REITファンドなどあり、ただいま整理中) リターンは年平均%、表中の数字は、BlackRockの各ETFのデータより抜粋した。QQQはInvescoのティッカーでNASDAC100はBlackRocからはでていない?
海外債券、と株式の中身をもう少し整理し、中身を開示したいと思う。


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