2021年2月4日木曜日

71歳の終活ポートフォリオ(2020年12月現在)

   前回の「70歳の終活ポートフォリオ」からほぼ1年経過、この間コロナの蔓延があり世界経済は大打撃、コロナは収まっていないがようやくワクチンが少しずつ出て来て明かりが見えてきた。年末になりここでやや早いが1年を総括してみるか。

  今年3月は世界的に株価なども思いっきり下がり、リーマン再来かと思ったが、急速に回復し年末時点で全体の損失はほぼ消えた。
 内外の株・ファンド、外債の戻りが早かった。国内外共、株はIT系が伸びた感じだけど国内株はIT系は保有していないので思ったほど伸びていない。米国は株式ETFが大きくGAIN。しかしREITは12月現在まだ国内外とも戻っていない。この1年で米国の金利が下がり5%位円高になったので円ベースでは米$系の資産は頭が抑えられている。

ドル円チャート


この1年の自分の動き

・国内外のREITには手を付けていない。
・国内株式の現物株は塩漬け株と好調株を抱き合わせで処分し、日本株の割合を減らした。
・海外株はナスダックETF QQQなどを買い増した。
・海外の債券は長年保有していたニュージーランドMMFを手放し日本円に替えた。
 このMMFは損益計算上は結局売却時12%くらいの損失となった。10数年前に中国に赴任していた時の米ドルベースの給料をためたもので、帰国時、米ドルで日本に移管し暫くMMF、定期などにしておいたが、当時金利の良かったNZドルに替えMMF運用にしてきたものだ。何回も運用先を変更し配当、為替も含めた実際の損得はよくわからない。この間NZの為替がよかった時があり、円転しておけばよかった。NZ$高、利率好転を待ってずるずるしていたが、今はもうの保有の目的も特になく、終活の断捨離でこのお荷物を整理した。
・国内の債券は手を付けてない。
・したがってNZMMF解約円転などによりこの1年で現金の割合が大きく増えた。






結果としての現在の資産構成

今後どうするか

 ここ10年で7社くらいの証券会社をSBIと楽天、UFJの3社までに絞り込んできたが終活という事でさらにSBIと楽天の2社だけに絞ろうと思う。損益通算しながらUFJの持ち分を毎年減らしてきたがあと2年くらいはかかるだろう。

 コロナでどうなるかと思ったが米国株は大きく戻し、逆にいつへたるか心配だが、ナスダックでは次々とIPOがなされやはり米国は力強い。しかしこれ以上はあまり増やすつもりはない。

 日本個別株はコロナ前以上に戻ってきたが大体がもともと大負けなので、他の分配金や配当などの部分と損益通算しながら徐々に処分しようと思う。自分で個別株を見つけるのは難しいので替わりにファンドを買って行こうと思う。

 REITは内外ともコロナ前にまだ戻っていない。リーマンの時もそうだったがまだ時間がかかりそうだ。リスクが大きいし、とりわけ日本はこれから地震もあるし、終活世代では挽回できないだろう。現状維持。

 海外債券ETFはコロナ前に戻り4から5%で回っているが現在少し円高で、円で見ると為替差部分が食われている。長期的にも購買力平価説なのかな。現状維持

 こう見てくるとマインドがかなりディフェンシブだ。基本は長期、分散投資が王道だと思うが、もう私には時間がない。もし損をしたら取り返す時間がないし、なんとか取り戻したとしてももう後がない。ゲインしたらしたで、じゃ―それ何に使うのと考えると寄附?ということになる。もう萎えてきたのかな。



若い世代に言いたいのは老後の為の資産形成をどうするかだ。

王道は確定拠出年金、NISAなどを使い長期でかつ積み立て、分散投資をすることだ。預貯金では資産形成はできない。
機械的に積み立て投資しあまり成果を気にしないで放置しておくこと、そして自分の本業の仕事に全力投球すること。

① INDEXファンド、またはETFにすること。米国を外すことは考えられない。
➁ 時流に乗ったテーマ、キーワードのアクティブファンドは良くない。AI、DX、ESG,自動運転、ロボットなどは数年もしないうちにすたる。
➂ レバレッジをかけたものは長続きしないし、良い時は順風の凧だが、いい気になっていると地面に墜落している。長期とは無縁
④ 信用取引とかFXは堅実な資産形成とは無関係  FXはほとんど博打と言っていい。大きな損失出した人が身近にいるし、私も追加の証拠金を入れたりし大損したことがある。
⑤ デイトレードは仕事を他に持っている人がやるものではない。
⑥ グロス株がいいとか、バリューがいいだの、そんな話は聞かない方がいい。長続きしないのだ。


 2020年12月24日夕刊の日経の記事によると、ネット投信の積み立て型の残高が一本調子で伸びているとのこと。コロナでも大きく減っていないので明らかに積み立て型だ。先進国のINDEX型のファンドが多いようだが米ドルのETFに入れている人もいると思うので、INDEX型はようやく根付いてきたのではないか。それに対し旧来の証券会社の、恐らく割高手数料のアクティブ型と思われるファンドの割合がまだ多い訳だが、売ったり買ったりの状態で金額的には横ばいである。まだまだ積み立て型の比率は少ないけど、やがて肩を並べ追い抜くだろう。
 何も考えず、何のリスクも取らず膨大な預貯金を放置しているのは、いろんな意味で問題と思うので、まだ少数だとは思うけど若者に期待したい。







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